ピーベリー・マラゴジッペ・リベリカの違いとは?コーヒー豆の形と品種を解説

これら4つの名称は、混同されがちですが「豆の形状(発生の仕方)」「変異種(品種)」「独立した原種(原種)」という異なるレイヤーの分類が混ざっています。

1.フラットビーン(Flat Bean / 平豆)

1つのチェリーに2粒向かい合って実る通常の平らな豆(平豆)。

最も標準的。片面が平らなため、熱の入り方の基準となる。

コーヒーの果実(チェリー)の中で、通常2つの種子が向き合って育つことで、合わさっていた内側の面が平らになったものです。私たちが普段目にするコーヒー豆の約95%以上がこの形状です。

2. ピーベリー(Peaberry / 丸豆)

1つのチェリーに1粒だけ丸く育った丸豆(全収穫量の約3〜5%)。

丸いためドラム内で転がりやすく、熱が均一に入りやすい。風味が凝縮されるとも言われる。

受粉の偏りや栄養状態などにより、本来2つ入るはずの種子の片方が受精せず、1つだけが丸々育ったものです。枝の先端付近に発生しやすく、コロコロとしたラグビーボールのような丸い形状になります。1つの木から僅かしか採れないため手作業や選別機で仕分けられ、希少価値のある豆として扱われます。

3. マラゴジッペ(Maragogype / Elephant Bean)

ブラジルで見つかったアラビカ種の突然変異体。超大粒の豆(象豆)。

大粒で密度が低めな傾向があり、焙煎時に芯まで熱を通す調整が求められる。木本性が強く風味はマイルド。

ブラジルのマラゴジッペ市で発見されたティピカ種の突然変異株です。豆のサイズが通常のフラットビーンの1.5〜2倍近くある超大粒(エレファントビーン)で、葉や木自体も巨大です。大粒ゆえに水分が抜けにくく、ドラム内での火の通り方に気を配る必要がありますが、マイルドで豊かな香りを持ちます(パカマラ種の親としても有名です)。

4. リベリカ種(Coffea liberica)

アラビカ、ロブスタに並ぶコーヒー三大家種のひとつ。

独自のウッディ・スモーキーな力強い風味と果肉の厚さが特徴。病虫害に強いが栽培・流通はごく少数。

形状や一部の品種名ではなく、アラビカ種(C. arabica)、カネフォラ/ロブスタ種(C. canephora)と並ぶ「コーヒーの三大原種」の1つです。西アフリカ原産で、樹木が高木になり果実も皮も非常に硬いのが特徴です。独特の燻製香や強いコク、独特の甘味を持ちますが、抽出効率や風味の癖から世界のコーヒー生産量の1%未満にとどまっています。

◾︎ピーベリー豆

Guatemala Antigua Peaberry(グアテマラ アンティグア ピーベリー)

◾︎マラゴジッペ豆

Guatemala New Oriente Maragogype SHB( グアテマラ ニューオリエンテ マラゴジッペ SHB)

◾︎リベリカ豆

Malaysia Liberica My Liberica Farm Natural(マレーシア リベリカ マイリベリカ農園 ナチュラル)

記事で紹介したコーヒー豆を試してみませんか?

気になる豆の特徴や焙煎の選択肢は、各商品ページでご覧いただけます。形状や品種の違いを知ったら、次は一杯のコーヒーで楽しんでみてください。

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